
比較級と最上級は、それぞれのものを比べたり、最も位の高いものを言う表現です。しかし、それぞれにどのようなルールがあるのか知っていますか。
比較級の作り方
比較級は、「〜より…」という意味になり、2つのものを比べる表現です。基本的には形容詞の後ろにerをつけるか、形容詞の前にmoreを置くことにより表されますが、不規則に変化するものもあります。変化させた形容詞の後ろにthanを置くことで、その後ろにくる名詞を比較対象とすることができます。また、er/moreの代わりにlessを用いてless than〜とすると「〜ほど…ない」という表現をすることができます。
・My towel is more useful than yours.
・Almonds are less popular than peanuts.
最上級の作り方
最上級は、「最も〜」という意味になり、3つ以上のものの中から1番のものを言う表現です。形容詞の後ろにestをつけるか、形容詞の前にmostを置くことにより表されますが、不規則に変化するものもあります。唯一ものを表すので、変化させた形容詞の前にはtheを置きます。変化させた形容詞の後ろにof the threeやin my classを付け加えることで、対象の範囲を指定することができます。
・The towel is the most expensive in the store.
er/estの付け方
形容詞へのer/estの付け方を見ていきましょう。
① そのまま付ける
語の後ろにer/estを付けるだけです。
tall → taller → tallest
② r/stのみ付ける
単語の最後がeで終わる場合はr/stのみ付けます。
large → larger → largest
③ 最後の文字を重ねてer/estを付ける
単語の最後が母音+子音になる場合は最後の文字を重ねて(繰り返して)er/estを付けます。
hot → hotter → hottest
④ yをiに変えてer/estをつける
単語の最後が子音+yの時はyをiに変えてer/estを付ける
dry → drier → driest
⑤ 不規則に変化する
いくつかの単語は不規則に変化します。
bad → worse → worst
er/estとmore/mostの使い分け
比較級におけるerとmore、最上級におけるestとmostはの使い分けはよく短い語はer/estを用いて、長い語はmore / mostを用いると言われることもあります。これは説明としては非常に簡潔でわかりやすいのですが、長い短いと言うのは個人の主観によっても微妙に異なります。そこで、語を発音する際の音の句切り(音節)を意識ししてみてください。語の中に音の区切りがない場合は1音節といいます。この場合はer/estを後ろに付けます。音を2つに区切ることができる場合は2音節といいます。2音節ではer/estを後ろに付けるケースとmore / mostを用いるケースのどちらもあります。音を2つ以上に区切ることができる場合は、more / mostを用います。
・fa/mous : famous → more famous → most famous
・di/ffi/clt : difficult → more difficult → most difficult
・in/ter/est/ing : interesting → more interesting → most interesting
不規則変化
比較級、最上級にする際に不規則に変化するものもあります。不規則に変化するものは以下のようなものがあります。
・well → better → best
・bad → worse → worst
・much → more → most
・little → less → least
同級比較
2つのものを比較して同程度ということを表したいときは、as 形容詞 asという形を作ることで、「..と同じくらい〜だ」という表現をすることができます。not as 形容詞 asとすると「..ほど〜ではない」という表現になります。
・Baseball is not as famous as Cricket in the U.K.