【英語の基本】関係代名詞

 関係代名詞とは、2つの文をつなげて1つに結びつけるための語です。関係代名詞はwho, whom, whose, which, thatといったものがあります。これらの前にある名詞(先行詞)を後ろにある箇所が詳しく説明します。また、目的格の関係代名詞は省略することができます。

・Linus is a boy.
・Linus has a blue towel.


という2つの英文を

・Linus is a boy who has a blue towel.


という1つの英文にすることができます。この文では関係代名詞のwhoを用いていおり、先行詞は “a boy” です。これを後ろの “who has a blue towel” が詳しく説明しています。

who(主格)

 whoは主語を表す関係代名詞であり、先行詞が人の場合に用います。また、whoの後ろには動詞が来ることが多く、 who = 「(人)が〜する」というイメージです。

・Charlie is a boy. He wears yellow shirt.
 → Charlie is a boy who wears yellow shirt. 
 「チャーリーは黄色いシャツを着ている男の子だ」



whom(目的格)

 whomは目的語の役割をする関係代名詞であり、先行詞が人の場合に用います。また、whomはフォーマルな表現であり、会話ではwhoを用いることがほとんどです。また、whomの後ろには主語+動詞が来ることが多くあります。whomは省略することもできます。

・Miss Othmar is a teacher. I like her.
 → Miss Othmar is a teacher whom I like.
 「オスマー先生は私が好きな先生だ」



whose(所有格)

 whoseは、所有格の関係代名詞であり、先行詞が人だけでなく物にも用います。whose + 名詞の形になります。

・Sally has a brother. His dog is cute.
 → Sally has a brother whose dog is cute.
 「サリーには可愛い犬を飼っている兄がいる」



which(主格・目的格)

 whichは主格・目的格の関係代名詞であり、先行詞が物や動物など人以外の時に用います。目的格で用いられる場合はwhichを省略をすることができます。

◯ 主格(whichが主語になる)

・I bought a book. It is funny.
 → I bought a book which is funny.
 「私は面白い本を買った」


◯ 目的格(whichが目的語になる)

・I bought a book. I like it.
 → I bought a book which I like.
 「私は好きな本を買った」

 → I bought a book I like.(省略)



that(主格・目的格)

 thatは主格・目的格の関係代名詞でありwhoやwhichの代わりに用いることができます。先行詞が人や物、動物の場合にも用いることができます。また、目的格で用いる場合は、省略することができます。

◯ 主格(thatが主語になる)

・I know the girl who likes football.
 → I know the girl that likes football.
 「私はフットボールが好きな女の子を知っている」


◯ 目的格(thatが目的語になる)

・This is the cartoon which I watched.
 → This is the cartoon that I watched.

 → This is the cartoon I watched.(省略)


※フォーマルな文章ではthatは用いない方が無難です。また、「,(カンマ)」の後ろには用いることはできません。


制限用法と非制限用法

◯制限用法
情報を追加しないと意味が伝わらないケースです。この場合は、カンマを付けません。

・The pen which is on the desk is mine.
 ※どの本かを特定するために“which is on the desk”をという必要な情報を追加している。


◯制限用法
 すでに意味が伝わっている状態で、情報を追加するケースです。この場合、カンマを付けます。

・This pen, which I bought last week, is useful.

 ※どのペンかはすでにわかっているので“which I bought last week”は追加情報となる。
 ※非制限用法ではthatを使うことはできません。



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    学生時代は英語が一番の苦手教科だったにも関わらず、とある出来事がきっかけとなり言語の魅力に取り憑かれる。現在は、子供から大人まで言語の指導にあたりつつ、自身も数カ国語を学ぶ日々を過ごす。

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