【英語の基本】仮定法

 仮定法は、現実とは異なる状況や仮定を表現します。主に、仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法未来の3種類があります。

仮定法過去(現在の事実と異なる仮定)

◯ If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形.

 仮定法過去は、「もし〜なら、〜だろうに(しかし実際は異なる)」という現在の事実と異なる仮定をする場合に用います。

・If I were you, I would take the job.
「もし私があなたなら、その仕事を引き受けるのに」

・If he had more time, he could travel more.
「もし彼にもっと時間があれば、もっと旅行できるのに」


※フォーマルな場合にはbe動詞は全ての主語に対いてwereを用いる。カジュアルな場合にはwasが使われることもある。

仮定法過去完了(過去の事実と異なる仮定)

◯ If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would / could / might + have + 過去分詞.
 仮定法過去完了は、「もし〜だったら、〜だったのに(しかし実際は異なっていた」という過去の出来事について仮定をする場合に用いられます。

・If I had studied harder, I would have passed the exam.
「もしもっと勉強していたら、試験に合格していたのに」

・If she had left earlier, she wouldn’t have missed the train.
「もし彼女がもっと早く出発していたら、電車に乗り遅れなかったのに」



仮定法未来(未来の非現実的な仮定)

 未来のありえないことや可能性が低いことを仮定する場合に用いられます。

(1)可能性が低いが、一応起こるかもしれないことを仮定
◯If + 主語 + should + 動詞の原形, 主語 + will / can / may + 動詞の原形.

・If you should need any help, please let me know.
「万が一助けが必要なら、教えてください」


(2)ほぼありえない未来の仮定
◯If + 主語 + were to + 動詞の原形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形.

・If the sun were to rise in the west, I would be shocked. 
「もし太陽が西から昇るなら、私は驚くだろう」



混合仮定法(現実とは異なる現在と過去の混合)

 混合仮定法は現在と過去の事実が異なることを表す場合に用います。

◯ If + 過去完了形, 主語 + would / could / might + 動詞の原形.

・If I had studied harder, I would be a doctor now.
「もしもっと勉強していたら、今頃医者になっているのに」

・If she had taken my advice, she wouldn’t be in trouble now.
「もし彼女が私の助言を聞いていたら、今困っていないのに」



  • polyglotlab

    学生時代は英語が一番の苦手教科だったにも関わらず、とある出来事がきっかけとなり言語の魅力に取り憑かれる。現在は、子供から大人まで言語の指導にあたりつつ、自身も数カ国語を学ぶ日々を過ごす。

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