外国語を学習する時に「母語を用いないで学習するのが上達への近道」といわれます。言語を学習する上で母語を使わない方が学習言語だけに集中して学ぶことができます。しかし、母語を使わないで学習することは、学習を始めたばかりの人にとってはかなりハードルが高いでしょう。
母語を用いないことのメリット
語学学習において母語を用いると、どうしても母語と学習言語を比較して翻訳したり、母語のルールを学習言語に過剰に適用して学習が遠回りになってしまいます。また、母語で書かれた教材は、ほとんどの部分が母語で書かれています。学習言語に関する説明を読むことで、知識を得ることはできても、実際に学習言語を使うという意味では、あまりいい練習にはなりません。
留学が一番いい方法!
外国語を学習する際には極力外国語の使用量を増やし、母語の使用を最低限にすることが重要です。学習から母語を排除し学習言語を行うには、留学が一番いい方法であるのは言うまでもありません。学習言語が使われている国に行き、現地で生活し、地元の人とひたすら話すことであなたの言語はみるみるうちに上達していくはずです。しかし、留学をしても自分と同じ国の人同士で固まって、母語ばかり使っているようでは意味がありません。自分の母語話者とは距離を置き、積極的に学習言語を使用するようにしましょう。
留学しなくても大丈夫?
自分の努力次第では留学をしなくても母語を排除することは可能です。学習言語で書かれたテキストを使ったり、家にいる時には常に学習言語の番組を見るなど、日常生活においてちょっとした変化をつけることで、学習言語の使用時間を増やすことができます。また、学習言語のネイティヴスピーカーが身近にいれば行動をともにするなど、自分の周りの環境を学習言語で満たすことによって留学をしなくても学習言語に長時間浸ることができます。
小さなことから変化を
あなたの行動次第で学習言語の使用時間は大きく変化します。それにり、上達スピードが大きく左右されることはいうまでもありません。初級学習者の方は、いきなり全てを学習言語に変えることは難しいでしょうから、小さなことから変化を起こしてみましょう。