高校生から社会人まで多くの外国語学習者が持っている文法書。あなたは文法書をどのように使っていますか。今回は私のオススメする文法書の使い方を紹介します。
文法書はメイン教材として使わない
独学をしている方を中心に文法書をメイン教材として、最初から最後までひたすら読んでいたり、ノートに写したりという使い方が多いようです。文法自体を覚えたいという人はこの方法で構わないと思います。しかし外国語で喋ったり書いたりといった実践的な力を身に付けたい場合にはオススメできません。
外国語のトレーニングになる?
多くの文法書は内容の大半が日本語で書かれており、私が学生時代に英語の学習に使っていたものは日本語と英語の比率が20:1くらいでした。これを勉強しているだけでは、英文法の勉強になっても、実践的な英語力を得ることは難しいでしょう。
文法書はどのように使えばいいの?
文法書をたくさんやって外国語の知識を大量に蓄えたとしても実践的な英語力を得ることはできません。例えば、足の遅いAくんが3ヶ月後に迫った運動会の徒競走のために
②体育の教科書を開いて走の理論を勉強する。
どちらがより効果的だと思いますか。この質問にほぼ全ての人が①と答えるでしょう。「走るのになんで本を開くんだ?」「本を開いてる時間があるなら1本で多くダッシュをしろ!」という人もいるでしょう。しかし、なぜ外国語学習になると実践的なトレーニングより本(文法書)を開くことを好む人が多いのでしょう。外国語も徒競走と同じです。外国語で会話をしたいのであれば、外国語で会話をすることがいちばんの近道です。そして、壁に当たった時に文法書で確認すればいいのです。
という流れが一番効果的でしょう。文法書で学習を進めるのではなく会話や映画・読書を中心とした実戦的な学習を行い、立ち止まった時に文法書を辞書のように使って確認をするのです。自分で調べ問題解決することでその文法事項を使うシチュエーションも同時に覚えることができます。文法書をこなすだけの場合と比較して圧倒的に高い記憶定着を図ることができるのです。
総合英語Evergreen
ここからは、オススメの英文法書を紹介します。
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日本一高校生に使われている文法書であり、多くの一般英語学習者にも支持されている文法書である『総合英語Forest』がリニューアルされた『総合英語Evergreen』です。『総合英語Evergreen』は、例文と絵を用いて分かりやすく文法事項を説明しているので中学生から大人まで幅広い年代の英語学習者にオススメできます。ほとんどの書店の英文法書コーナーで一番目立つ場所に置いてあります。
ロイヤル英文法
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『ロイヤル英文法』は掲載されているいる文法数が多く日本で一番詳しく書かれた英文法書と言っても過言ではないでしょう。『総合英語Evergreen』に載っていないような文法事項も詳しく掲載されています。特に大学で英語を専攻している人や本格的に英文法を勉強したい人にオススメの文法書です。英語の学習を始めたばかりの人や英語が苦手な方にはボリュームが多すぎるのでオススメできません。また、『ロイヤル英文法』の例文はネイティブが監修した自然な英語が使われています。日本の英語教材にある不自然な表現がないのでそのまま使用することができます。
Grammar in USE
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イギリス・ケンブリッジ大学が出版している『Grammar in Use』は、文法説明から問題文まで全て英語で書かれています。 説明文を読むだけで文法学習とリーディングの強化を同時に行うことができます。全てが英語で書かれているからこそ「三人称単数現在形」や「関係代名詞」といった不要な文法名に気を取られることもなくスムーズに文法事項を理解することができます。『Grammar in Use』は、左側が文法事項の説明。右側が問題になっています。1冊で問題集と文法書の役割を果たしてくれる素晴らしいテキストです。