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文法学習は外国語習得を早めるヒント!

 みなさんは文法学習はお好きですか?外国語学習をしている人に文法学習について聞くと「苦手」とおっしゃる方が多いように感じます。実際私も文法学習が大嫌いで「文法アレルギー」を自負するほどでした。



子供は文法学習をしない?

 子供が第一言語(母語)を獲得する時には文法の学習を行いません。それでもほぼすべてが第一言語の獲得に成功します。そのため、文法学習第二言語学習(外国語を含)をする際に初めて行います。もっとも、幼い子供に文法を教え込もうとしたところで難しくて理解することができないでしょう。文法学習はある程度の知識や認知的に発達した人に向けた学習方法といえます。



子供はどれくらいの期間で母語を獲得する?

 生まれたばかりの子供が言語をある程度周りと意思の疎通ができるレベルの獲得するまでのおおよそのステップは以下のように共通しています。


・生後2〜5ヶ月:「あー」「うー」のようなクーイングと言われる母音からなる音を発する。

・生後6〜11ヶ月:「ままま」「ばばば」「だだだ」というような喃語を発する。

・1歳〜1歳半:「ママ」「パパ」のような意味を持った単語を話し始める。

・1歳半〜2歳:2つの単語を組み合わせた「二語文」を発して簡単な会話をするようになる。


 以上のように子供が簡単な会話ができるようになるまではおおよそ1年半〜2年の歳月がかかります。しかし、大人の場合はどうでしょうか。同じだけ時間があれば、「二語文」ではなく、それ以上の会話はできるようになります。また、たった1時間でも挨拶や簡単な自己紹介程度であればできるようになります。そう考えると子供より大人の方が言語の習得は早いということができます。



大人の言語習得が早い理由

 子供より大人の言語習得が早い理由は文法を学習できる点にあると考えられます。子供が母語を獲得する段階では文法の学習をすることはありませんが、大人が言語を習得する段階ではほとんどの場合、文法学習を行います。学習段階で言語のルールを学ぶことが言語習得の効率を高めているのでしょう。



どうしても文法学習が苦手な人は

 文法学習は言語習得の効率を高めてくれるものですが、どうしても文法学習が苦手だという方には無理にはお勧めしません。無理に文法を学習しなくても第二言語の取得は可能ですし、文法を無理に学んだことで学習のモチベーションが下がってしまっては元もこもありません。そのため、第二言語の学習は自分に合った方法で行うことが大前提となります。



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学生時代は英語が一番の苦手教科だったにも関わらず、とある出来事がきっかけとなり言語の魅力に取り憑かれる。現在は、子供から大人まで言語の指導にあたりつつ、自身も数カ国語を学ぶ日々を過ごす。