臨界期は何歳まで?

臨界期は発音習得においては7〜12歳頃、文法・語彙習得においては12〜14歳ごろまでと言われています。とりわけ、発音は幼いほど習得しやすく、文法は比較的年齢が高くなっても習得することができると言われています。しかし、大人になってからの外国語学習は不可能というわけではありまん。正しい学習を行えば大人でも外国語の習得を行うことができます。
臨界期節の研究と証拠

幼少期に虐待を受け、周りに言語がない環境で育ったジニー(Genie, 1970)という少女がいました。彼女は13歳で保護され、それ以降に発話を学ぼうとしたのですが、彼女には文法の習得が難しく、言語習得には臨界期があることが示唆されました。
◯移民の調査
アメリカへの移民を調査したジョンソン&ニューポート(Johnson & Newport, 1989)は、7歳以前に英語を学んだ学習者はネイティブ並みの文法を習得したのに対し、思春期以降に英語を学んだ学習者は文法のミスが増える傾向にあることを発見しました。これより、若いほど外国語習得が有利であるということを明らかにしました。しかし、別の調査では、大人でも文法や語彙の習得は可能だが、発音は難しくなるという結果も出ています。
大人は外国語を習得できない!?
一般的に子供は大人と比べて外国語学習に長けていると言われますが、大人の外国技学習にも有利な点があります。
◯分析力:論理的思考
大人の方が子供と比べ、分析力・論理的思考が優れているため、より文法のルールを理解しやすいと言われています。
◯目的意識
大人は外国語の学習に明確な目的意識をもつことができるので、モチベーションを維持することが子供よりもできると考えられています。
◯読み書き
大人は子供と比べて早い段階で読み書きをすることができるので、参考書やアプリといった学習ツールを駆使することができます。
まとめ
外国語学習における発音は学習開始年齢が若いほどネイティブに近いものになりやすいですが、大人でも正しいトレーニングをすることによって向上させることができます。加えて、文法・語彙は大人になっても習得可能です。つまり、大人でも正しい学習法を用いれば流暢に話せるようになります。










































